吐き気が強いとき、「何なら食べられるのか」がいちばん困りどころです。ここでは実際に体調をくずされた方の体験談をもとに、えずきが起こりにくかった食べものと、その理由をまとめました。
症状の重さ別・食べられるものリスト
ほとんど何も入らないとき
| 食べもの | ポイント |
|---|---|
| ウイダーinゼリー (現「inゼリー」) | 冷やして。噛まずに飲み込める |
この時期は栄養より、水分と糖分の確保が最優先です。無理に固形物を入れる必要はありません。
果物は基本的に控えてください。においが強く、酸味が胃を刺激し、繊維がのどに残るためです。
少し食べられそうなとき
| 種類 | 食べもの | ポイント |
|---|---|---|
| ごはん系 | おじや | うどんより食べやすい |
| スープ | クノールのカップスープ 生みそタイプの味噌汁 | お湯を注ぐだけ。溶け残りが少なく、味が濃すぎない |
| 飲みもの | 無塩トマトジュース | 少し温めるのがコツ |
| 飲みもの | 米麹の甘酒 | 少量ずつ、毎日 |
| あまいもの | アイスクリーム | 冷たさが利点 |
| あまいもの | 丸ぼうろ | ほろっと崩れる |
だいぶ戻ってきたら
| 食べもの | ポイント |
|---|---|
| りんご | 果物のなかでは最初に戻しやすい。すりおろし・加熱にするとさらに食べやすい |
苦手だったもの
- プリン……卵のにおい、のどに残る感じ
- ぬるい温度のもの全般……いちばんつらい温度帯
- うどん・麺類……のどの奥に触れ続ける
- 果物全般(重症期)……におい・酸味・繊維
なぜこうなるのか|4つの理由
① ぬるいものが、いちばんつらい
熱いか冷たいか、どちらかにはっきりしているほうが食べやすいという声はよく聞かれます。ぬるい温度帯は、食べもののにおいがもっとも立ちやすい温度です。しかも口に入れても体温と同じくらいなので、「いつまでも口のなかにある感じ」が消えません。これがえずきの引き金になります。
② アイスはよくて、プリンはだめ。この差が興味深い
どちらも甘くてやわらかい卵・乳製品なのに、結果は正反対でした。ちがいは2つあります。
- アイス:冷たいのでにおいが立たない。口のなかで溶けて完全に消える
- プリン:卵のにおいがある。ぷるんとしたものがのどに残る
つまり「何でできているか」より「温度と、口のなかでの消えかた」が決め手ということです。
③ うどんがだめで、おじやがよい理由=「形」の問題
のどの奥には、触れられると「オエッ」となるスイッチがあります。これを絞扼反射(こうやくはんしゃ)といいます。
麺はすすって食べるため、麺の先がこのスイッチに当たり続けてしまいます。いっぽうおじやは、口のなかで小さくまとまってひと息で飲み込めるので、スイッチが入りにくいのです。
④ 噛む回数が少ないほど、らく
ゼリー、おじや、スープ、丸ぼうろ。いずれも「あまり噛まなくてよい」ものです。噛んでいる時間は、においと食感にさらされ続ける時間でもあるため、短いほど有利になります。
選ぶときの3つのルール
- ぬるいものは避ける熱いか冷たいか、はっきりさせる
- のどの奥に長く触れない形にする麺より、おじや
- 噛む回数を減らすゼリー・スープ・やわらかいもの
※このまとめは、おひとりの体験談をもとに構成しています。味やにおいの感じ方には個人差があるため、すべての方に当てはまるわけではありません。ただし上記3つのルールは体のしくみから説明がつくもので、多くの方の参考になると考えられます。
※商品名は、体験談で実際に食べられたものをそのまま記載しています。特定の商品をおすすめする意図はありませんが、探すときの手がかりとしてご活用ください。
※吐き気が長く続くとき、水分もとれないときは、がまんせず医療機関にご相談ください。
