ゲップが出ない原因は喉の筋肉の緊張|逆行性輪状咽頭筋機能不全のセルフケア4選を解説します

ゲップが出ない原因は喉の筋肉の緊張|逆行性輪状咽頭筋機能不全のセルフケア4選を解説します 未分類

こんなお悩みありませんか?

「ゲップが出なくて喉が苦しい」「お腹に空気が溜まってパンパンになる」「おならでしかガスを出せない」――こんな症状で悩んでいませんか? 周りの人には理解されにくく、病院に行っても「異常なし」と言われてしまうことも少なくありません。実はこの症状、2019年に発見された比較的新しい概念で、きちんとした名前と原因があります。この記事では、その正体と自分でできるセルフケアについて詳しくお伝えします。

動画解説

今回の内容はYouTube動画でも詳しく解説しています。4つのセルフケアの実演を交えながら、やり方のコツや注意点をお伝えしていますので、文章と合わせてご覧いただくとより理解が深まります。

なぜゲップが出ないのか?その根本原因

「ゲップが出ない」という症状は、単なる体質の問題ではありません。お腹にガスが溜まっているのに上から抜けず、おならとしてしか排出できない状態が続くのは、喉の筋肉に明確な原因があります。

現代医学から見た原因

この症状は2019年に「逆行性輪状咽頭筋機能不全(Retrograde Cricopharyngeal Dysfunction:R-CPD)」として報告された比較的新しい概念です。喉の食道入口部を輪っかのように包んでいる「輪状咽頭筋」が、常に緊張した状態になってしまうことが原因です。

通常、ゲップをするときには輪状咽頭筋が一時的に弛緩して、胃のガスが食道を通って口から排出されます。しかしR-CPDでは、この筋肉が適切に緩むことができず、ガスの逆行(上方への排出)がブロックされてしまいます。その結果、胃や腸に溜まったガスは下方へ進み、おならとして排出するしかなくなります。

腹部の膨満感、喉の詰まり感、食後の不快感など、日常生活に大きな支障をきたすにもかかわらず、内視鏡検査や血液検査では「異常なし」と判断されることが多いのが、この症状の厄介なところです。

ゲップが出ない原因は喉の筋肉の緊張|逆行性輪状咽頭筋機能不全のセルフケア4選を解説します

東洋医学から見た根本原因

東洋医学では、ゲップが出ない状態や腹部にガスが溜まる状態を「気の上逆が阻害されている」あるいは「気滞」として捉えます。

気の流れがスムーズであれば、体内のガスは自然に上下に動いて排出されます。しかし精神的なストレスや緊張が続くと、肝の気が滞り、それが脾胃の働きにも影響を及ぼします。喉の周辺は気の通り道として重要な部位であり、ここに気が詰まることで「梅核気(ばいかくき)」と呼ばれる喉の異物感や詰まり感を生じることもあります。

また、長期にわたる緊張状態は自律神経のバランスを崩し、消化管の蠕動運動にも影響します。東洋医学では身体全体のバランスを整えることで、喉周辺の筋肉の過緊張を和らげ、気の巡りを改善していくアプローチを取ります。

症状改善への具体的なアプローチ

逆行性輪状咽頭筋機能不全の症状を和らげるために、自宅でできるセルフケアが複数報告されています。すべてが万人に合うわけではありませんので、一つずつ試してみて、ご自身に合うものを継続してください。

今すぐできるセルフケア

セルフケア1:シェイカー法

シェイカー法は、輪状咽頭筋の弛緩を促すために開発されたエクササイズです。もともとは嚥下障害のリハビリとして用いられていますが、R-CPDの症状改善にも応用されています。

やり方は、枕を外して仰向けに寝て、肩をベッドにしっかりつけたまま頭だけを持ち上げます。目線でつま先が見える位置まで上げたら、そのまま60秒キープ。これを3回繰り返します。

次に、同じ姿勢から頭を上げてつま先を見たらすぐ戻す動きを30回連続で行います。1分休憩を挟んで3セット。これを1日3回(朝・昼・晩)に分けて行います。

セルフケア2:シェイカー法(軽量版)

首への負担が大きすぎる方には、タオルを使った軽量版がおすすめです。タオルを胸とアゴの間に挟んだ状態で、座位のまま同様の動きを行います。寝た状態ではなく座った状態で行うことで首への負担を軽減でき、通常のシェイカー法と同等のエビデンスが確認されています。

セルフケア3:メンデルゾーン・マニューバー

フランスで行われている嚥下トレーニングの一つです。まず喉ぼとけの位置を確認し、唾を飲み込んだときに喉ぼとけが上に動く感覚をつかみます。唾を飲み込んで喉ぼとけが上がった状態を2〜3秒キープしてから戻す。これを10回繰り返します。

セルフケア4:喉頭周辺マッサージ(舌骨はがし)

スペインで行われている手技を参考にした方法で、当院では「舌骨はがし」という名称で推奨しています。喉の一番高いところに手を置き、唾を飲み込んだときに約1センチ上がるのが舌骨です。

舌骨を確認したら、そのサイドに指を当ててゆっくり円を描くようにマッサージを30秒行います。次に舌骨を指で挟んで左右にやさしく動かし、さらに上から下へスライドさせるように動かします。これを1日3回行います。

ただし、この部位は非常に繊細です。力の制御ができない方は絶対に行わないでください。必ず痛みのない範囲で、やさしく行うことが大切です。

専門的な鍼灸治療のアプローチ

セルフケアで症状が十分に改善しない場合は、専門的な鍼灸治療も選択肢の一つです。当院では、喉周辺の筋緊張を鍼灸で直接緩和するアプローチに加え、自律神経のバランスや気の巡りを整える全身治療を組み合わせています。

鍼灸治療の特徴

輪状咽頭筋の過緊張は、全身の自律神経バランスやストレス状態と密接に関わっています。当院では局所へのアプローチだけでなく、一人ひとりの体質や生活背景を踏まえたオーダーメイドの治療を行い、根本的な体質改善を目指します。鍼灸治療は副作用が少なく、薬との併用も可能な安全な治療法です。

治療の流れ

  1. 詳細な問診で症状の経過や生活習慣をお聞きします
  2. 脈診・腹診により、お身体の状態を把握します
  3. お一人おひとりに合わせた治療プランを作成します
  4. 定期的なフォローアップで経過を確認しながら調整します

患者様からよくいただくご質問

Q1: 逆行性輪状咽頭筋機能不全は治りますか?
A: 2019年に概念が確立された比較的新しい症状のため、治療法の研究はまだ発展途上です。海外ではボトックス注射による治療報告もありますが、まずは今回ご紹介したセルフケアを継続することで、症状が和らぐ方も多くいらっしゃいます。改善が見られない場合は、消化器内科や耳鼻咽喉科の受診もご検討ください。

Q2: セルフケアはどのくらい続ければ効果が出ますか?
A: 個人差がありますが、まずは2〜4週間を目安に毎日続けてみてください。すべてのケアが合うわけではないので、やりやすいもの、続けられるものを選ぶことが大切です。無理をして首や喉を痛めないよう、ご自身の身体と相談しながら進めてください。

Q3: 舌骨はがしのマッサージは自分でやっても大丈夫ですか?
A: 動画で紹介した方法であれば、やさしく行う限り安全です。ただし、喉周辺は非常に繊細な部位ですので、力の加減ができない方や不安がある方は無理に行わず、専門家にご相談ください。当院でも舌骨はがしの施術を行っておりますので、お気軽にお問い合わせください。

まとめ:ゲップが出ない苦しさから解放されるために

「ゲップが出ない」という症状は、周囲に理解されにくく、一人で抱え込んでしまう方が少なくありません。しかし2019年に逆行性輪状咽頭筋機能不全(R-CPD)という概念が確立されたことで、この苦しさにはきちんとした原因があることが分かっています。

今回ご紹介した4つのセルフケアは、いずれも自宅で取り組めるものばかりです。すべてが合うわけではありませんが、ご自身に合う方法を見つけて毎日少しずつ続けることで、症状の改善が期待できます。セルフケアだけでは不十分と感じる場合は、専門的な治療と組み合わせることで、より根本的な改善を目指すことも可能です。

一人で悩まず、まずは専門家にご相談ください。あなたの症状に最適な治療プランをご提案いたします。

木もれび鍼灸院でのご相談・治療をお考えの方へ

当院では、一人ひとりの体質や症状に合わせたオーダーメイド治療を行っています。ゲップが出ない症状やお腹のガスの悩みでお困りの方、根本的な体質改善を目指したい方は、ぜひ一度ご相談ください。

【こんな方におすすめ】

  • ゲップが出なくてお腹の張りや喉の苦しさが続く方
  • 病院で「異常なし」と言われたが症状が改善しない方
  • 薬に頼らず自然治癒力を高めたい方
  • セルフケアの正しいやり方を直接教わりたい方
お問い合わせページへリンク
https://komorebizhenjiu.com/contact

※初回の方には詳しい問診とカウンセリングを行います
※症状や体質について気になることがあれば、お気軽にお問い合わせください

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