こんなお悩みありませんか?
突然、目の前がぐるぐる回り出して立っていられなくなる。耳の奥でキーンという音が止まらない。片方の耳だけ詰まったような感じがずっと続く――。メニエール病の症状は、いつ発作が起こるか分からない不安と、周囲に理解されにくいつらさを伴います。「薬は飲んでいるけれど、自分でもできることがないだろうか」「少しでも楽になりたい」と感じている方に、ぜひ知っていただきたいセルフケアがあります。
動画解説
今回の動画では、メニエール病のめまいや耳鳴りに対して古くから使われてきた手の甲のツボ「威霊(いれい)」と「精霊(せいれい)」を実演でご紹介しました。この二つのツボは単に「押す」だけではなく、威霊は「ひねる」、精霊は「押さえる」と、それぞれ異なる刺激法を使うのが大きな特徴です。この記事では動画の内容をさらに詳しく、現代医学・東洋医学の両面から解説していきます。
メニエールの秘密のツボ #shorts #ツボ塾 #木もれび鍼灸院 https://t.co/T8T3qWp2aE @YouTubeより
— 弓削周平|鍼灸,漢方,東洋医学,薬膳,中医学,アンチエイジング,自律神経,セルフケア,瞑想,ツボ塾 (@komorebizhenjiu) February 2, 2026
なぜメニエール病は起こるのか?その根本原因
メニエール病は繰り返すめまい発作、耳鳴り、難聴、耳閉感を主な症状とする疾患です。30代〜50代の女性に多く見られ、ストレスや疲労、睡眠不足をきっかけに発症・悪化しやすいとされています。まずは現代医学と東洋医学、それぞれの視点からその原因を見ていきましょう。
現代医学から見た原因
現代医学では、メニエール病の直接的な原因は内耳にある「内リンパ水腫(ないリンパすいしゅ)」と考えられています。内耳のリンパ液が過剰にたまり、平衡感覚をつかさどる前庭や聴覚を担う蝸牛が圧迫されることで、めまいや難聴、耳鳴りが引き起こされます。
- 内リンパ液の循環障害:リンパ液の産生と吸収のバランスが崩れ、内耳に水分が過剰に貯留することが根本的な問題です
- 内耳の血流低下:ストレスや自律神経の乱れにより内耳への血流が悪くなると、リンパ液の代謝がさらに滞る可能性があります
- 自律神経の失調:交感神経と副交感神経のバランスが崩れることで、内耳の血管調整機能が低下し、症状の発作が起こりやすくなります
- 生活習慣との関連:過労、睡眠不足、精神的ストレス、塩分の過剰摂取などが発作の引き金になることが多く報告されています
東洋医学から見た根本原因
東洋医学では、メニエール病のめまいは主に「水飲(すいいん)」や「痰湿(たんしつ)」と呼ばれる体内の水分代謝の異常が深く関わると考えます。また、五臓のうち特に「腎」「脾」「肝」の機能低下が複合的に絡み合って症状を引き起こすとされています。
- 腎虚(じんきょ)による耳の機能低下:東洋医学では「腎は耳に開竅(かいきょう)する」と言い、腎の気が不足すると耳鳴りやめまいが生じやすくなります。加齢や過労は腎の気を消耗させる大きな要因です
- 脾虚(ひきょ)による水湿の停滞:脾は体内の水分代謝を管理する臓腑です。脾の機能が弱まると余分な水分が排泄されず、内耳に水が溜まりやすくなります。これは現代医学でいう内リンパ水腫と類似した病態と考えられます
- 肝気鬱結(かんきうっけつ)による気の上昇:ストレスにより肝の気が滞ると、気が上方へ逆流しやすくなり、頭部のめまいや耳鳴りを引き起こします
- 気血の循環不良:動画でも解説した通り、手の甲のツボを刺激することで交感神経が亢進し、耳への血流が回復します。東洋医学的に言えば、これは「気血の巡りを整える」ことに相当します
症状改善への具体的なアプローチ
メニエール病は完全な予防が難しい疾患ですが、日々のセルフケアによって発作の頻度や重さを軽減できる可能性があります。動画でご紹介したツボ刺激を中心に、段階的なアプローチをご説明します。
今すぐできるセルフケア
生活習慣の見直し
- 塩分を控える:塩分の過剰摂取は体内の水分貯留を促し、内リンパ水腫を悪化させる可能性があります。味噌汁やお漬物の量を少し減らすことから始めてみてください
- 睡眠の質を上げる:内耳の回復には十分な睡眠が不可欠です。就寝前のスマートフォン使用を控え、寝室の照明を暗くするだけでも睡眠の質は変わります
- ストレスの発散:メニエール病はストレスと密接に関係しています。散歩、入浴、深呼吸など、自分に合ったリラックス法を日課に取り入れましょう
- カフェイン・アルコールの節制:いずれも内耳の血流や自律神経のバランスに影響を与えるため、摂りすぎには注意が必要です
効果的なツボ刺激
今回の動画の核心である「威霊」「精霊」に加え、メニエール病に関連の深いツボをご紹介します。
- 威霊(いれい):手の甲の人差し指側、人差し指から手首の方向へたどっていくと指の骨が終わるあたりに丸い骨が触れます(第2・3中手骨間隙の後縁)。この丸い骨の上を、痛みを感じるくらいまでギューッとひねるように引っ張ります。「押す」のではなく「ひねる」ことが重要です。この刺激によって脳の交感神経が亢進し、耳への血流が回復することで、めまいや耳鳴りが楽になることが期待できます
- 精霊(せいれい):威霊と対をなすツボで、薬指と小指の間にあります(第4・5中手骨間隙の後縁)。骨と骨のすきまに指を入れるような感覚で押さえてください。威霊が「ひねる」のに対して、精霊は「押さえる」のがポイントです。二つのツボをセットで刺激することで、より高い効果が期待できます
- 翳風(えいふう):耳たぶの後ろ、耳の付け根のくぼみにあるツボです。めまい・耳鳴り・難聴に古くから用いられてきました。指の腹でゆっくり円を描くように5〜10回程度揉みほぐすと、耳周りの血流が促進されます。就寝前の習慣にすると効果的です
簡単エクササイズ・呼吸法
- 朝の首まわしストレッチ:首をゆっくりと左右に回す運動を朝起きたときに3分間行います。首周りの筋肉をほぐすことで耳への血流改善が期待できます。急に動かすとめまいを誘発する可能性があるため、必ずゆっくりと行ってください
- 耳温め習慣:蒸しタオルやホットタオルを耳の周囲に1〜2分当てることで、内耳周辺の血行を促進します。入浴後やリラックスタイムに取り入れてみてください
- 腹式呼吸法:お腹を膨らませながら4秒で鼻から吸い、8秒かけて口からゆっくり吐きます。副交感神経が優位になり、自律神経のバランスが整います。めまい発作が起きそうな予兆を感じたときにも有効です
専門的な鍼灸治療のアプローチ
セルフケアだけでは改善が難しい場合や、症状が長期化している場合には、専門家による鍼灸治療が大きな助けとなります。木もれび鍼灸院では、動画で紹介した威霊・精霊への刺鍼はもちろん、体全体のバランスを整える治療を組み合わせることで、根本的な体質改善を目指しています。
鍼灸治療の特徴
- 個別の体質診断に基づくオーダーメイド治療:同じメニエール病でも、腎虚タイプ、脾虚タイプ、肝気鬱結タイプなど、体質によって使うツボや治療法が異なります。一人ひとりの状態に合わせた治療を行います
- 症状緩和と体質改善の両立:急性のめまい発作への対処だけでなく、再発しにくい体づくりを目指した長期的なアプローチも重視しています
- 副作用が少なく安全な治療法:鍼灸治療は薬の副作用が心配な方や、薬だけでは十分な効果が得られない方にも適しています。西洋医学の治療と併用することも可能です
治療の流れ
- 詳細な問診と体質診断:めまいの頻度・程度・きっかけ、耳鳴りの種類、生活習慣、ストレス状況などを丁寧に伺います
- 脈診・腹診・舌診による状態把握:東洋医学的な診察により、体の内側の状態を多角的に確認します
- 個別の治療プラン作成:体質と症状に応じて、使用するツボ、鍼の種類や深さ、施灸の有無などを決定します
- 定期的なフォローアップ:症状の変化を確認しながら治療内容を調整し、セルフケアの指導も継続して行います
患者様からよくいただくご質問
Q1: 威霊と精霊は毎日刺激しても大丈夫ですか?
A: はい、毎日行っていただいて問題ありません。1回あたり片手30秒〜1分程度を目安にしてください。ただし、威霊は「痛みを感じるくらいまで」ひねるツボですので、皮膚が赤くなったり痛みが残るほど強く行う必要はありません。心地よい痛みを感じる程度が適切です。
Q2: めまいの発作中にツボを刺激しても良いのでしょうか?
A: 発作中は無理に体を動かさず、まずは安全な場所で横になることを優先してください。横になった状態で威霊・精霊を刺激するのは問題ありません。発作中よりも、普段から予防的にツボ刺激を続けることで、発作の頻度や強さの軽減が期待できます。
Q3: 病院の薬を飲みながらでも鍼灸治療は受けられますか?
A: はい、鍼灸治療は西洋医学の治療と併用が可能です。実際に、耳鼻科での薬物療法と並行して鍼灸治療を受けている患者様も多くいらっしゃいます。当院では主治医の先生の治療方針を尊重しながら、東洋医学の視点から体質改善をサポートしています。
まとめ:めまいのない穏やかな毎日を取り戻すために
メニエール病は、現代医学では内リンパ水腫、東洋医学では水湿の停滞や腎・脾の機能低下が根底にある疾患です。今回ご紹介した威霊と精霊は、「ひねる」「押さえる」という独特の刺激法で交感神経を活性化し、耳への血流を回復させることで、めまいや耳鳴りの緩和が期待できるツボです。
- メニエール病の根本には水分代謝の異常と血流の低下がある
- 威霊は「ひねる」、精霊は「押さえる」――正しい刺激法が重要
- 塩分制限、十分な睡眠、ストレス管理など日常の養生も欠かせない
- セルフケアで改善が難しい場合は、早めに専門家に相談することが慢性化を防ぐ鍵になる
一人で悩まず、まずは専門家にご相談ください。あなたの体質と症状に最適な治療プランをご提案いたします。
木もれび鍼灸院でのご相談・治療をお考えの方へ
当院では、一人ひとりの体質や症状に合わせたオーダーメイド治療を行っています。メニエール病のめまい・耳鳴り・難聴でお悩みの方、根本的な体質改善を目指したい方は、ぜひ一度ご相談ください。
【こんな方におすすめ】
- 繰り返すめまい発作に悩まされている方
- 耳鳴りや耳の閉塞感がなかなか改善しない方
- 薬に頼りすぎず、自然治癒力を高めたい方
- 体質改善で発作の起こりにくい体をつくりたい方
- セルフケアの正しいやり方を専門家から学びたい方
※初回の方には詳しい問診とカウンセリングを行います
※症状や体質について気になることがあれば、お気軽にお問い合わせください
