こんなお悩みありませんか?
脊柱管狭窄症の手術を受けたのに、少し歩くと足がしびれて休憩が必要になる「間欠性跛行」が戻ってきた…そんなお悩みを抱えていませんか?手術で一度は改善しても、時間が経つにつれて症状が再発するケースは珍しくありません。
動画解説
今回は、実際に脊柱管狭窄症の手術後に症状が再発し、木もれび鍼灸院で鍼治療を受けられた患者様(宮崎様)との対談動画をもとに、術後再発のメカニズムと鍼灸の視点をご紹介します。
脊柱管狭窄症の術後再発について、わかっていること
現代医学の研究から見えるデータ
脊柱管狭窄症の除圧手術後の再手術率について、20件のコホート研究(総症例数1,555名)を解析したメタアナリシスでは、初回手術部位における再手術率は9.1%(95%信頼区間:6.5〜11.7%)と報告されています。術後1年時点で6.9%、5年時点では11.7%まで上昇するとされています。
- 手術で骨や靭帯による物理的な圧迫は取り除かれても、加齢に伴う変性は進行し続けること
- 肥満・糖尿病・骨粗鬆症・複数椎間の固定などが再発リスクを高める因子として報告されていること
- 再手術(再固定術など)は硬膜穿孔などの合併症リスクが初回手術より高くなる傾向があること
一方でコクランレビュー(Zaina Fらによる系統的レビュー)では、除圧術と保存療法(運動療法・装具・硬膜外注射など)を比較した場合、術後6か月・1年時点での機能障害度に明確な差が見られなかったという報告もあります。保存療法は副作用の発生率が0%と、安全性の高さも示されています。
東洋医学から見た考え方
東洋医学では、慢性的な腰下肢の症状は気血(きけつ:気とめぐりのエネルギー)のめぐりの滞りとして捉えます。手術によって骨性の圧迫が取り除かれても、その周囲の深部の筋肉や神経の緊張までは解消しきれないことがあり、これが症状の再燃につながっていると考えられます。
※現時点で、脊柱管狭窄症の術後再発に対する鍼治療単体の効果を定量的に検証したRCT・メタアナリシスは、本レビューの範囲では確認されていません。鍼治療は臨床経験に基づく選択肢のひとつとしてご紹介するものであり、確立された標準治療に代わるものではありません。
患者様対談より:宮崎様の経過
宮崎様は脊柱管狭窄症の手術後、間欠性跛行(少し歩くと休憩が必要になる症状)や鼠径部の痛みが再発し、木もれび鍼灸院で鍼治療を受けられました。鍼治療自体は今回が初めてとのことでした。
- 来院前:駅までの約500mの半分程度で休憩が必要な状態
- 鍼治療5回程度を経て:連続して歩ける距離が伸び、鼠径部の痛みもほぼ改善
- 現在の課題:仰向けで寝る際に鼠径部の痛みが出ることがある
※これは宮崎様お一人の体験・ご感想であり、効果を保証するものではありません。症状の経過には個人差があります。
症状改善への具体的なアプローチ
今すぐできるセルフケア
間欠性跛行がある場合、無理に距離を伸ばそうとせず、痛みやしびれが出る前に休憩を挟みながら歩く「インターバル歩行」が基本になります。前かがみの姿勢は脊柱管を広げやすく、症状が和らぎやすいとされています。
専門的な鍼灸治療のアプローチ
木もれび鍼灸院では、症状の原因が体の深い部分にあると考えられる場合、深部まで届く刺鍼を行うことがあります(対談内でも触れられている通り、当院では15cm前後の刺鍼を行うことがあります)。刺入時に強い刺激を感じられる方もいらっしゃいますが、症状のある深さに届かせることを重視した施術です。まずは問診・脈診・腹診で全体の状態を把握したうえで、施術プランをご提案します。
患者様からよくいただくご質問
Q1. 鍼治療は初めてでも受けられますか?
はい。今回対談いただいた宮崎様も鍼治療は初めてでした。事前の問診で不安な点をしっかり伺ってから施術を行います。
Q2. 鍼治療は痛いですか?
症状のある深さまで刺鍼するため、部位によっては刺激を感じることがあります。痛みの感じ方には個人差がありますので、施術中の状態はその都度お伺いしながら進めます。
Q3. どれくらいの施術で変化を感じられますか?
症状や経過年数によって異なりますが、対談いただいた方は5回程度の施術で歩行距離に変化を感じられたとのことです。ただしこれは個人の経過であり、すべての方に同様の結果を保証するものではありません。
まとめ:健やかな毎日を取り戻すために
脊柱管狭窄症の術後再発は珍しいことではなく、保存的なアプローチにも一定の役割があることが研究からも示唆されています。手術後の症状にお悩みの方は、まず主治医にご相談いただいたうえで、鍼灸のような選択肢も検討してみてください。
木もれび鍼灸院でのご相談・治療をお考えの方へ
ひとりで悩まず、まずはお気軽にご相談ください。
参考文献
- Rate of Reoperation Following Decompression-Only Procedure for Lumbar Degenerative Spondylolisthesis: A Systematic Review of Literature. PMC
- Zaina F, et al. Surgical versus non-surgical treatment for lumbar spinal stenosis. Cochrane Database Syst Rev. 2016. Cochrane Library
- Laminectomy. StatPearls. NCBI Bookshelf
