舌や喉のヒリヒリは、
「気のせい」ではありません。
耳鼻科や歯科で「異常なし」と言われた、舌や喉の灼熱感。その正体は、痛みを伝える神経回路の“感度エラー”——中枢感作(ちゅうすうかんさ)だと考えられています。ご自宅で続けられる、顎の下のツボ「蛾根(がこん)」へのお灸セルフケアをご紹介します。
検査では異常なし。
でも、痛みは確かにそこにある。
それは精神的なものでも、思い込みでもありません。粘膜そのものが治っても、痛みを伝える神経の回路が「過敏」なまま固定されてしまう状態が知られています。木もれび鍼灸院では、この回路の感度に着目したケアをご提案しています。
痛みが「回路に焼き付く」3つのステップ
長引いた風邪の炎症や、強い刺激のうがい薬などがきっかけになることがあります。最初の刺激が消えた後も、神経の側に変化が残ってしまう——これが舌痛症の背景にあると考えられています。
センサーが過敏になる
舌や喉の痛みセンサー(受容体)が、炎症や化学的な刺激で活性化。本来は熱くないものまで「熱い・痛い」と感じやすくなります。
神経どうしが“混線”する
感覚神経が集まる神経節の中で、隣どうしの神経が情報を共有しはじめます。喉の刺激が、舌の灼熱感として広がっていきます。
脳が痛みを覚えてしまう
脳幹のレベルで痛みの伝達効率が上がり、外からの刺激がなくても痛みを感じ続ける状態に。これが中枢感作です。
顎の下のツボ「蛾根」から、過敏になった回路をなだめる
舌や喉の感覚は、顎の下にある神経の中継点(顎下神経節のあたり)を通って脳へ向かいます。「蛾根」はちょうどその直下にあたるツボ。ここをお灸でやさしく温めることで、過敏になった神経回路の感度を整えていくことを目指します。
顎下のツボ「蛾根」へのお灸のやり方
呑気症のセルフケアと同じ、市販のお灸(せんねん灸)を使った簡単な方法です。1日1〜3回、無理のない範囲で続けてみてください。
ツボの位置を確認する
顎の下、あごのラインの少し下にある「蛾根」。正確な位置は、当院での施術時にお一人おひとりにお伝えしています。左右両方にあります。
お灸をのせる
台座を下に、火をつける部分を上にして、ツボの上にそっとのせます。顔まわりは皮膚が敏感です。熱すぎると感じたらすぐに外してください。
左右の熱感をくらべる
熱さをしっかり感じられない、または左右で熱感に差があるときは、回路が過敏になっているサインと考えています。
感じ方が整うまで続ける
お灸の熱さをしっかり感じられ、左右の熱感が同じくらいになることを目安に。毎日1〜3回、気長に続けましょう。
蛾根のツボ——位置と使い方
実際の場所や手順を動画でご確認いただけます。
使用するお灸
市販の台座灸を使います。煙が気になる方は無煙タイプを選んでください。どちらも薬局・通販で入手できます。
せんねん灸オフ 伊吹
標準的な台座灸。よもぎの香りでしっかり温まります。
せんねん灸の奇跡 レギュラー
煙の少ないお灸。煙が苦手な方・室内使いに。
続ける目安
1日1〜3回。すぐに変化を感じなくても、神経の調整には時間がかかります。数週間〜数ヶ月のスパンで、ゆっくり続けてください。
注意点
台座を下、火をつける部分を上に。顔・首まわりは特に慎重に。熱すぎる・水ぶくれができそうなときはすぐ中止し、ご相談ください。
「原因がわからない」と言われた不調に向き合う
検査では異常が見つからないのに、つらい症状が続く。木もれび鍼灸院は、そうした自律神経の乱れや慢性的な不調を専門とする鍼灸院です。東洋医学の知恵と、現代の神経科学・生理学の視点を橋渡ししながら、お一人おひとりの体に合わせたケアを行っています。
- ◯自律神経の乱れによる不調
- ◯舌痛症・喉の違和感・呑気症などの感覚過敏
- ◯お腹の不調(機能性・横隔膜へのアプローチ)
- ◯三つの独自技術を統合した「チャクラ鍼治療」
臨床歴25年以上。中国・長春中医薬大学での研鑽を経て、自律神経や原因不明の慢性症状に対する鍼灸を専門とする。痛みを「気のせい」と片づけず、神経のしくみから一緒に考えるケアを大切にしています。
お一人で抱え込まず、一度ご相談ください
| 院名 | 木もれび鍼灸院 |
|---|---|
| 住所 | 〒563-0033 大阪府池田市住吉1-7-3 パンション明石 203号室 |
| 最寄駅 | 阪急宝塚線「石橋阪大前駅」より徒歩12分 |
| 診療形態 | 完全予約制 |
| お電話 | 072-761-5589 |
ご注意ください。このページのセルフケアは、医療機関での診断・治療に代わるものではありません。舌や喉の灼熱感が続く場合は、まず耳鼻咽喉科・歯科口腔外科などで、口内炎・カンジダ・腫瘍・逆流性食道炎といった器質的な病気がないかをご確認ください。そのうえで「異常なし」と言われた場合のセルフケアとして、本資料をご活用いただければと思います。お灸により痛み・赤み・水ぶくれ等が生じた場合は使用を中止し、当院または医療機関にご相談ください。
