機能性ディスペプシア3つの間違ったケア|木もれび鍼灸院

機能性ディスペプシア3つの間違ったケア|木もれび鍼灸院 未分類

こんなお悩みありませんか?

お腹の張りやガスの溜まりが気になって、毎日浣腸をしてしまう。ネットで調べて小麦断ちや糖質制限を試しているのに、症状が良くならない。むしろ悪化している気さえする…。機能性ディスペプシアや過敏性腸症候群でお悩みの方の多くが、実は「良かれと思ってやっているケア」が症状を悪化させている可能性があります。

動画解説

今回の記事では、機能性ディスペプシア、呑気症、過敏性腸症候群ガス型の方が陥りがちな3つの間違ったセルフケアについて、大阪池田市の木もれび鍼灸院で10年以上の臨床経験を持つ弓削周平が詳しく解説します。動画でもわかりやすく説明していますので、ぜひ併せてご覧ください。

なぜこの症状が起こるのか?その根本原因

機能性ディスペプシアや過敏性腸症候群ガス型で悩む方の多くは、症状を何とかしようと様々なセルフケアを試みます。しかし、その善意の努力が逆効果になってしまうケースが非常に多いのです。当院に来られる患者様の中にも、間違ったケアで症状を悪化させてしまった方が少なくありません。

現代医学から見た原因

機能性ディスペプシアや過敏性腸症候群は、器質的な異常が見つからないにもかかわらず、腹部症状が続く疾患です。現代医学では以下のような原因が考えられています。

  • 消化管の運動機能異常による内容物の停滞
  • 内臓知覚過敏による痛みや不快感の増幅
  • 自律神経の乱れによる消化機能の低下
  • ストレスによる脳腸相関の異常
  • 胃下垂や内臓下垂による物理的な圧迫

東洋医学から見た根本原因

東洋医学の観点では、これらの症状は「気」「血」「水」の巡りの問題として捉えます。

  • 気滞:ストレスや緊張により気の流れが滞り、腹部膨満や痛みが生じる
  • 脾胃虚弱:消化器系のエネルギー不足により食物の運化が低下
  • 肝気鬱結:ストレスにより肝の疏泄機能が低下し、消化機能に影響
  • 腎陽虚:体を温める力が不足し、消化機能が低下

やってはいけない3つの間違ったセルフケア

多くの患者様が良かれと思って行っているケアの中に、実は症状を悪化させてしまうものがあります。ここでは特に注意が必要な3つのケアについて解説します。

間違ったケア①:頻繁な浣腸

お腹の張りやガスの溜まりが気になると、1日に2〜3回も浣腸をしてしまう方がいます。しかし、これは症状を悪化させる大きな原因となります。

なぜ浣腸が良くないのか

  • 浣腸は刺激薬であり、腸を刺激することで排便を促す
  • 頻繁に使用すると腸が過敏になり、さらに張りやすくなる
  • 自然な蠕動運動のリズムが乱れる
  • 腸内細菌のバランスが崩れる可能性がある

正しい対処法

よほどの便秘で何日も詰まっている場合以外は、浣腸の使用を控えましょう。どうしても必要な場合でも、1日1回までにとどめることが大切です。

間違ったケア②:強い刺激の腸揉み・横隔膜マッサージ

インターネット上には様々なマッサージ動画がありますが、指を立てて強く押す腸揉みや横隔膜マッサージは非常に危険です。

強い刺激が招くリスク

  • 腹膜を守っている膜が擦れて炎症を起こす(腹膜炎のリスク)
  • 内臓に過度な圧力がかかり、組織を傷つける可能性
  • 腸の過敏性が増し、症状が悪化する
  • 血管や神経を圧迫するリスク

正しいお腹のマッサージ法:軽擦

お腹をマッサージしたい場合は、「軽擦(けいさつ)」という方法を行いましょう。

  • 手のひら全体を使う
  • お腹を「の」の字を描くように優しくなでる
  • 圧力をかけず、表面を撫でる程度の力加減
  • リラックスした状態で行う

間違ったケア③:過度な食事制限(小麦断ち・糖質断ち)

ネット上には「小麦グルテンが腸漏れを起こす」「糖質が症状を悪化させる」といった情報が溢れています。しかし、機能性ディスペプシアや過敏性腸症候群の方にとって、過度な食事制限は逆効果となることが多いのです。

なぜ食事制限が良くないのか

これらの疾患の患者様には、重要な共通点があります。

  • 痩せ型の方が圧倒的に多い(特にBMI22以下)
  • 胃下垂や内臓下垂を伴っていることが多い
  • 内臓を支える脂肪組織が不足している
  • 栄養不足により消化機能がさらに低下する

痩せ型と症状の因果関係

BMI22以下の痩せ型の方は、以下のような状態になりやすい傾向があります。

  • 胃下垂:胃が正常な位置より下に垂れ下がる
  • 内臓下垂:全体的に内臓が下がる
  • 横胃・縦胃:胃の形状が変化し、機能低下を招く
  • 内臓脂肪不足:臓器を支える脂肪組織が足りない

この状態で小麦断ち・糖質断ち・脂質断ちをすると、さらに体重が減少し、内臓を支える力が弱まってしまいます。結果として症状が悪化する悪循環に陥ります。

症状改善への具体的なアプローチ

では、どのようなアプローチが症状改善に効果的なのでしょうか。ここからは、生活改善から専門治療まで、段階的な対処法をご紹介します。

今すぐできるセルフケア

生活習慣の見直し

  • 食事の見直し:食べたいものを食べる。極端な制限をしない
  • 適度なカロリー摂取:痩せすぎを防ぎ、内臓を支える脂肪を維持
  • 規則正しい食事時間:消化リズムを整える
  • よく噛んで食べる:消化の負担を軽減
  • ストレス管理:リラックスする時間を意識的に作る

効果的なツボ押し

症状緩和に効果的なツボを3つご紹介します。

  • 中脘(ちゅうかん):みぞおちとおへその真ん中。胃の機能を整える代表的なツボ。優しく圧迫するように押す
  • 天枢(てんすう):おへその両脇、指3本分外側。腸の蠕動運動を促進。円を描くように優しくマッサージ
  • 足三里(あしさんり):膝下の外側、指4本分下。消化器全般の働きを高める。親指で5秒押して5秒離すを繰り返す

簡単エクササイズ・呼吸法

  • 腹式呼吸:仰向けになり、お腹に手を当てて深くゆっくり呼吸。自律神経を整える
  • 軽いウォーキング:食後30分後から、20〜30分の散歩で腸の動きを促進
  • ストレッチ:体をねじる動作で内臓の位置を整え、血流を改善

専門的な鍼灸治療のアプローチ

木もれび鍼灸院では、機能性ディスペプシアや過敏性腸症候群に対して、独自の治療アプローチを行っています。

鍼灸治療の特徴

  • 体質診断に基づく個別治療:脈診・腹診により、一人ひとりの体質を正確に把握
  • 横隔膜鍼灸:横隔膜の緊張をゆるめ、内臓の位置を整える特殊な技術
  • 自律神経調整:交感神経と副交感神経のバランスを整える
  • 内臓位置の改善:胃下垂・内臓下垂に対する鍼灸アプローチ
  • 漢方薬の併用:必要に応じて、体質に合った漢方薬をご提案

治療の流れ

  1. 詳細な問診:症状の経過、生活習慣、既往歴などを丁寧にお伺い
  2. 東洋医学的診断:脈診・腹診・舌診により体質を総合的に評価
  3. 個別治療プランの作成:症状と体質に最適な治療方針を決定
  4. 鍼灸施術:痛みの少ない鍼と心地よいお灸で治療
  5. 生活指導:食事・運動・セルフケアのアドバイス
  6. 定期的なフォロー:症状の変化に応じて治療内容を調整

当院の治療実績

木もれび鍼灸院では、10年以上にわたり機能性ディスペプシアや過敏性腸症候群の患者様を治療してきました。多くの方が「食事制限をやめて、しっかり食べるようになったら症状が改善した」と報告されています。体質改善には時間がかかりますが、適切な治療とセルフケアにより、ほとんどの方が症状の軽減を実感されています。

患者様からよくいただくご質問

Q1: 浣腸をやめたら便秘がひどくなりませんか?
A: 最初は不安かもしれませんが、浣腸を減らすことで腸が本来の力を取り戻していきます。鍼灸治療と並行して、食物繊維の摂取や水分補給、適度な運動を心がけることで、自然な排便リズムが戻ってくることが期待できます。急にやめるのではなく、徐々に回数を減らしていくことをお勧めします。

Q2: 小麦や糖質を食べると本当にお腹が張る気がするのですが…
A: それは「思い込み」による影響も大きい可能性があります。実際には、痩せ型の方が小麦や糖質を制限すると、さらに体重が減少し内臓下垂が進むことで症状が悪化します。まずは鍼灸治療で内臓の位置を整え、自律神経のバランスを改善してから、少しずつ食事の幅を広げていくことをお勧めします。多くの患者様が、治療を進めるうちに「何を食べても大丈夫になった」と実感されています。

Q3: どのくらいの期間で症状が改善しますか?
A: 個人差がありますが、週1〜2回の治療で、多くの方が1〜2ヶ月で変化を実感されます。慢性化している症状の場合は3〜6ヶ月かけて体質改善を目指します。大切なのは、症状だけを抑えるのではなく、根本的な体質改善を行うことです。焦らず、じっくりと取り組むことで、再発しにくい健康な体を作ることができます。

Q4: 鍼は痛くないですか?
A: 当院では髪の毛ほどの細い鍼を使用しており、ほとんど痛みを感じません。多くの患者様が「思っていたより全然痛くない」「むしろ心地よい」とおっしゃいます。鍼が苦手な方には、刺さない鍼(接触鍼)やお灸を中心とした治療も可能ですので、遠慮なくご相談ください。

まとめ:健やかな毎日を取り戻すために

機能性ディスペプシアや過敏性腸症候群ガス型でお悩みの方は、次のポイントを押さえてください。

  • 頻繁な浣腸は腸を過敏にする:よほどの便秘以外は控える
  • 強い刺激のマッサージは危険:軽擦で優しくケアする
  • 過度な食事制限は逆効果:特に痩せ型の方は食べることが大切
  • 根本原因は内臓下垂や自律神経の乱れ:体質改善が必要
  • 鍼灸治療は体質改善に有効:横隔膜鍼灸など専門的アプローチが可能

症状の改善には、間違ったセルフケアをやめることと、正しいアプローチで体質を整えることが不可欠です。ネット上の情報に惑わされず、あなたの体質に合った適切な治療を選ぶことが、症状改善への近道となります。

一人で悩まず、まずは専門家にご相談ください。木もれび鍼灸院では、あなたの症状と体質に最適な治療プランをご提案いたします。

木もれび鍼灸院でのご相談・治療をお考えの方へ

当院では、一人ひとりの体質や症状に合わせたオーダーメイド治療を行っています。機能性ディスペプシア、呑気症、過敏性腸症候群でお悩みの方、根本的な体質改善を目指したい方は、ぜひ一度ご相談ください。

【こんな方におすすめ】

  • 慢性的なお腹の張り・ガス溜まりにお悩みの方
  • 小麦断ちや糖質制限をしても改善しなかった方
  • 浣腸に頼らず自然な排便リズムを取り戻したい方
  • 胃下垂・内臓下垂を改善したい痩せ型の方
  • 薬に頼らない自然治癒力を高めたい方
  • 体質改善で健康な毎日を送りたい方
  • 正しいセルフケアの方法を知りたい方

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木もれび鍼灸院
お一人おひとりに寄り添う丁寧な治療を心がけています。
初回カウンセリングでは、あなたの症状や体質について詳しくお話を伺います。


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