【二日酔い】お酒に強くなる方法は?水・干し柿・五苓散

【二日酔い】お酒に強くなる方法は?水・干し柿・五苓散 コラム

この記事の結論

お酒に酔いやすいかどうかは体質(遺伝)で決まり、セルフケアで変えることはできません。そのうえで、動画では「お酒と同量の水」「飲む前の干し柿」「飲んだ後の五苓散(ごれいさん)」の3つを紹介しました。この記事では、3つそれぞれの確度(どこまで確かか)を分けてお伝えします。お酒に弱いのは、あなたのせいではありません。ちゃんと理由があります。

この記事の対象者
お酒を飲む機会があり、飲み方や飲んだ後の過ごし方を見直したい成人の方向けです。

お酒を飲まないでください:未成年(20歳未満)の方、妊娠中の方。

飲酒後は運転をしないでください。

持病がある方・薬を飲んでいる方:お酒と薬の組み合わせや、五苓散などの漢方薬を使うかどうかは、医師・薬剤師に相談してください。

先に医療機関へ:呼びかけても反応が鈍い、眠り込んで起きない、吐き続ける、といった状態は救急の対象です(飲みすぎのサインと受診の目安)。

お酒に酔わない方法はある?

お酒を分解する力は、肝臓で働く酵素の強さなど、生まれつきの体質で決まります。個人差が大きく、セルフケアでは変わりません(確立した生理学)。ですから、「これをすれば酔わない」「飲めば強くなる」という方法は、この記事にはありません。

大阪の木もれび鍼灸院・院長 弓削周平(鍼灸師・臨床経験27年)が動画で紹介した3つは、分解する力を上げるものではなく、飲む前・飲んでいる間・飲んだ後の工夫として読んでください。効果には個人差があります。

飲む前:干し柿 → 飲んでいる間:お酒と同量の水 → 飲んだ後:五苓散

3つの工夫と確度

① お酒と同量の水:「吸収を抑える」は動画の説明で、未検証。脱水を防ぐ方向の考え方は成り立ちます。

② 飲む前の干し柿:経験的示唆(未検証)。糖分が多いので食べすぎに注意。

③ 飲んだ後の五苓散:「脳の圧力」「余分な水分を尿で出す」は動画の説明で、機序的仮説。医薬品なので、持病・服薬中・妊娠中は医師・薬剤師に相談。

動画との違い
動画では「お酒に強くなる3つの方法」と紹介しましたが、この記事では「お酒に強くなる」とは言い切りません。お酒を分解する力は体質で決まり、セルフケアでは変わらないためです。3つは、お酒との付き合い方の工夫として紹介します。

※この記事の内容は、ツボ塾のショート動画で話したことを文章にしたものです。お酒の酔いそのものを扱った研究は、今回は調べていません(論文の検索を行っていません)。そのため、確度を各項目に付けています。

① お酒と同量の水を飲むと、酔いにくくなる?

動画で話したこと

お酒と一緒に、同じ量の水を飲みます。水を飲むと、アルコールの吸収を抑える、と紹介しました。

確度の整理

未検証:「水を飲むとアルコールの吸収が抑えられる」は動画の説明です。今回は研究で確認できていません。

確立した生理学:アルコールには尿の量を増やす働きがあり、お酒を飲むと体の水分が失われやすくなります。お酒の合間に水を飲むことは、脱水を防ぐ方向の工夫として理解しやすい考え方です。ただし、水で二日酔いを防げるかどうかは未検証です。

未検証:水をはさむと、お酒を飲むペースが自然に落ちることも考えられます。これも研究では確認していません。

なお、水を飲んでも、肝臓がアルコールを分解する速さが上がるわけではありません(確立した生理学)。飲んでいる間は、お酒と同じくらいの量の水を手元に置き、交互に口にするイメージです。

注意:お腹が張る、水が飲みにくいときは、無理に飲まないでください。水を飲んだからといって、お酒を多めに飲んでよいという意味ではありません。

② 飲む前に干し柿を食べるとよい?

動画で話したこと

お酒を飲む前に、干し柿を食べます。干し柿を食べると、アルコールの吸収を抑える、と紹介しました。

確度の整理

経験的示唆(未検証):動画では、なぜ吸収が抑えられるのかの説明はありませんでした。今回は研究でも確認できていないため、「そう考えて試している方法」として受け取ってください。

注意:干し柿は糖分が多い食品です。食べすぎないようにしてください。糖尿病など血糖の管理をしている方は、主治医に相談してからにしてください。食べる量や個数は動画で示していないため、この記事では書きません。

③ 飲んだ後に五苓散を使うとは?

動画で話したこと

お酒を飲んだ後に、漢方の五苓散を活用します。動画では、二日酔いの原因の一つとして「脳の圧力が上がってしまう」ことを挙げ、五苓散はそれを抑えてくれると説明しました。さらに、体に溜まった余分な水分やむくみを、おしっこで排出する、とも紹介しました。

確度の整理

機序的仮説:「二日酔いは脳の圧力が上がることが原因」「五苓散が余分な水分を尿で出す」は、動画での説明です。確立した説明として書けるものではなく、今回は研究でも確認していません。

余分な水分が体にたまった状態を、東洋医学では「水毒(すいどく)」と呼ぶことがあります。水毒の考え方は、水毒とは?カルダモンの研究と足三里・天枢のセルフケアや小青竜湯と水毒・痰飲の記事をご覧ください。五苓散については、胃内停水と漢方の記事や水毒が万病の元?体質別お茶4選の記事でも触れています。

五苓散は医薬品です:持病がある方、ほかの薬を飲んでいる方、妊娠中の方は、使う前に必ず医師・薬剤師に相談してください。飲む量や回数は動画で触れていないため、この記事では書きません。薬の説明書や薬剤師の案内に従ってください。

飲みすぎのサインと受診の目安は?

3つの工夫よりも大切なのは、飲みすぎないことです。次の状態は、急性アルコール中毒の可能性があります。ためらわず救急車(119番)を呼んでください。

  • 呼びかけても反応が鈍い、眠り込んで起きない
  • 吐き続けている
  • 呼吸がゆっくり、または不規則
  • けいれんがある
  • 唇や肌が青白く、冷たい

意識がないときは、ひとりにせず、吐いたもので喉をふさがないよう横向きに寝かせてください。

救急ほどではなくても、二日酔いが何日も続く、お酒の量を自分で抑えられない、飲むたびに強い動悸や息苦しさが出る場合は、医療機関で相談してください。

動画の締めと同じく、お酒はほどほどに。

お酒のあとの不調や、お身体のことで迷うときは

お身体の状態を伺ったうえで、一緒に考えます。

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よくある質問

お酒に酔わない方法はありますか?

酔いやすさは体質(遺伝)で決まり、セルフケアで変えることはできません。動画では、お酒と同量の水、飲む前の干し柿、飲んだ後の五苓散の3つを紹介しましたが、いずれも酔わなくなると言えるものではなく、研究での確認もできていません。お酒はほどほどにしてください。

お酒に強くなることはできますか?

お酒を分解する力は体質で決まり、セルフケアでは変わりません。飲んで慣らして飲める量を増やそうとすると、飲みすぎや体への負担につながるため、おすすめしません。

水はお酒と同じ量を飲んだほうがよいですか?

動画では、お酒と一緒に同じ量の水を飲むと紹介しました。水でアルコールの吸収が抑えられるかは、今回確認できておらず未検証です。アルコールには尿の量を増やす働きがあるため、脱水を防ぐ方向の工夫としては考えやすい方法です。お腹が張るなど飲みにくいときは、無理をしないでください。

干し柿はどのくらい食べればよいですか?

量や個数は動画で示していないため、お伝えできません。干し柿は糖分が多い食品なので、食べすぎないようにしてください。糖尿病など血糖の管理をしている方は、主治医に相談してください。吸収を抑えるという話も、経験的示唆(未検証)の段階です。

五苓散は誰でも飲んでよいですか?

五苓散は医薬品です。持病がある方、ほかの薬を飲んでいる方、妊娠中の方は、必ず医師・薬剤師に相談してください。飲む量や回数は動画で触れていないため、ここでは書きません。薬の説明書や薬剤師の案内に従ってください。

妊娠中でもお酒を飲んでよいですか?

妊娠中はお酒を飲まないでください。五苓散などの漢方薬も、使う前に必ず医師・薬剤師に相談してください。

飲酒のあと、運転してもよいですか?

いいえ。飲酒後の運転はしないでください。翌朝になっても、お酒が体に残っていることがあります。

どんなときに医療機関を受診すべきですか?

呼びかけても反応が鈍い、眠り込んで起きない、吐き続ける、呼吸がゆっくり・不規則、けいれんがある、唇や肌が青白く冷たい、のいずれかがあれば、急性アルコール中毒の可能性があるため、ためらわず救急車(119番)を呼んでください。二日酔いが何日も続く、飲む量を自分で抑えられない場合も、医療機関に相談してください。

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監修

木もれび鍼灸院/ツボ塾 代表

弓削 周平(ゆげ しゅうへい)

保有資格
  • 鍼灸師(はり師・きゅう師)
  • 日本東洋医学会会員
経歴
  • 2002年 明治東洋医学院専門学校卒業
  • 2011年 長春中医薬大学卒業(中医学士)
  • 2014年 木もれび鍼灸院開業

参考文献

本文で扱った論文はありません。この記事の内容は、ツボ塾のショート動画にもとづきます。

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