【機能性ディスペプシア】本当の原因とは?アレキシサイミア(失感情症)について

【機能性ディスペプシア】本当の原因とは?アレキシサイミア(失感情症)について こころの健康

こんなお悩みありませんか?

食べると気持ち悪くなる、ゲップやお腹の張りが治まらない、病院では「体質」「胃腸虚弱」と言われるだけで根本的な解決にならない…。そんな呑気症・機能性ディスペプシアのお悩みでお困りではありませんか?

動画解説

今回は「機能性ディスペプシアの本当の原因」というテーマで動画を配信しました。検査では異常が見つからないのに続く胃の不快感の背景にある心理的な要因と、今日から実践できる3つの改善方法について、この記事でさらに詳しく解説していきます。

なぜこの症状が起こるのか?その根本原因

現代医学から見た原因

機能性ディスペプシア(FD)は、内視鏡などの検査で炎症や潰瘍といった器質的な異常が見られないにもかかわらず、慢性的な胃の不快感や食後の膨満感が続く状態を指します。近年の研究では、FDの患者さんに「失感情症(アレキシサイミア)」と呼ばれる、自分の感情をうまく認識・言語化できない心理的な傾向が高い頻度でみられることが報告されています。

  • 検査上は異常がないにもかかわらず症状だけが持続する
  • 感情をうまく認識できないことで、ストレスが身体症状として現れやすくなる
  • 強い不安感や完璧主義といった心理的傾向との関連

東洋医学から見た根本原因

東洋医学では、感情の乱れやストレスが「気」の巡りを滞らせ、それが消化を司る「脾胃」の働きに影響を及ぼすと考えます。特に、怒りや不安、悲しみといった感情を抑え込み続けることで「肝」の疏泄(気の巡りをスムーズにする働き)が乱れ、その影響が胃に及ぶことで、食後の張りやムカつきといった症状につながると捉えます。

症状改善への具体的なアプローチ

今すぐできるセルフケア

①感情を言葉にして出す時間を作る

1日5分でかまいません。悲しい、苦しい、イライラする、嬉しいといった自分の感情を、口に出す、あるいは紙に書き出してみてください。感情を外側に発することで、自分が今何を感じているのかがより明確になっていきます。

②呼吸を整える

呼吸は専門的な要素も多く、単に深呼吸をすればよいというものではありません。呼吸のポイントについては別の動画で詳しく解説していますので、そちらもあわせてご覧ください。

③食べることを自分に許す

「小麦はダメ」「糖質は摂ってはいけない」といった、自らに課している食事制限があれば、一度手放してみてください。世の中に流通しているものの多くは、体にとって毒になるものではありません。食べることへの罪悪感をまず手放すことが、症状の改善につながっていきます。

専門的な鍼灸治療のアプローチ

鍼灸治療の特徴

木もれび鍼灸院では、胃腸症状の背景にある自律神経の乱れや心身の緊張に着目し、日本鍼灸と中医学を融合させたアプローチで施術を行っています。

治療の流れ

問診(心身両面の状態の確認)→脈診・腹診→治療プランのご提案→フォローアップという流れで、おひとりおひとりの状態に合わせて進めていきます。

患者様からよくいただくご質問

Q1. 検査では異常がないと言われましたが、鍼灸で改善しますか?
器質的な異常がない機能性の症状こそ、自律神経や心身のバランスを整える鍼灸の得意分野といえます。

Q2. 食事制限をしなくても本当に大丈夫ですか?
過度な食事制限がかえって体重減少や症状の悪化につながるケースもあります。まずは食べることへの罪悪感を手放すところから始めてみてください。

Q3. 自分の感情がよくわからないのですが、どうすればいいですか?
すぐに言葉にできなくても大丈夫です。1日5分、今の気分を振り返る習慣から少しずつ始めてみましょう。

まとめ:健やかな毎日を取り戻すために

機能性ディスペプシアの背景には、幼少期からの家族関係や、抑え込んできた感情が関わっているケースがあります。「食べることを許す」「感情を言葉にする」というシンプルな一歩から、症状の改善に向けて取り組んでみてください。

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参考文献

  1. Jones MP, et al. Alexithymia and somatosensory amplification in functional dyspepsia. Psychosomatics. 2004.
  2. Jones MP, et al. Functional gastrointestinal disorders: an update for the psychiatrist. Psychosomatics. 2005.