喘息(気管支喘息)の鍼灸治療について

喘息で胸に手を当てて静かに呼吸を整える女性|喘息でお困りのあなたへ(大阪の鍼灸院・木もれび鍼灸院)

喘息(気管支喘息)は、気道(空気の通り道)に慢性的な炎症があり、夜間から早朝を中心に、発作的な咳・ゼーゼー、ヒューヒューという喘鳴(ぜんめい)・息苦しさを繰り返す病気です。発作がないときも、気道の炎症や敏感さは続いているとされています。日本の成人では、約6〜7%にみられるとされています。

この記事では、成人の気管支喘息を取り上げます。小児の喘息は、別のページでご案内する予定です。

  • 夜中から明け方に、咳や息苦しさで目が覚める
  • 胸のあたりから、ゼーゼー、ヒューヒューという音がする
  • 落ち着いているときも、また発作が出るのではと不安になる
  • かぜをひくたびに、咳や息苦しさがぶり返す
  • 寒い日や季節の変わり目に、呼吸が不安定になりやすい

当院にも、こうした喘息のお悩みでご相談に来られる方がいます。

病院で吸入薬などの治療を受けてはいるものの、症状の波や再発への不安から抜け出せずにいる。そんな方も多いのではないでしょうか。

喘息(気管支喘息)のパターン

発作と、症状のない時期を繰り返す
症状は主に発作のときに現れ、症状のない時期にはほとんど感じません。発作は安静にしているときにも起こることがあります。
アトピー型(アレルギー型)
ハウスダストやダニなどに対するアレルギーが関わるタイプです。多くは小児期に発症し、春と秋に悪化しやすいとされています。
非アトピー型
アレルギーが関わらないタイプです。多くは40歳以上の成人で発症し、冬に悪化しやすいとされています。喫煙や肥満、かぜなどの気道の感染に続いて発症することもあります。

そこで本記事では、喘息のお悩みについて、東洋医学の視点から解説します。症状の波に振り回されず、安心して過ごせる毎日の助けになれば幸いです。

喘息でお困りならば東洋医学専門の鍼灸院へ
大阪の鍼灸院

喘息(気管支喘息)の症状

胸に手を当てて静かに呼吸を整える女性

喘息の主な症状は以下のとおりです。

  • 夜間から早朝に、発作的な咳が出る
  • 息を吐くときに、ゼーゼー、ヒューヒューという音(喘鳴)がする
  • 息苦しさ(呼吸困難)を感じる
  • 発作が繰り返し起こる
  • 安静にしているときにも発作が起こる
  • かぜ、疲れやストレス、タバコの煙、気温や気圧の変化をきっかけに悪化しやすい
  • 発作のない時期は、ほとんど症状を感じない

喘息の症状は、氷山の一角にたとえられます。発作のないときも、気道の炎症や敏感さは水面下で続いており、少しずつ進んで発作を起こしやすくしているとされています。

症状が重い方ですと

  • 苦しくて横になれず、座った姿勢で呼吸する
  • 苦しくて動けない、会話をするのが難しい
  • 唇や爪が紫色になる(チアノーゼ)

といった状態になる場合もあります。これらは救急の対応が必要な状態です。下の「受診をすすめるサイン」をご確認ください。

症状が出る時間帯や頻度によっては、夜の睡眠や日常生活が妨げられることもあります。症状のない時期との差が大きいぶん、周りには伝わりにくく、ご本人の不安や負担は大きいと思います。

喘息(気管支喘息)の主な原因

胸に手を当てて静かに呼吸を整える男性

西洋医学の観点からは、喘息は次の3つが重なり合って起こるとされています。

  • 気道の慢性的な炎症
  • 刺激に敏感になる(気道過敏性の亢進)
  • 気道が狭くなる(気道閉塞)

気道の壁に炎症が続くと、気道が刺激に対して縮みやすくなり、空気の通り道が狭くなります。これが、咳・喘鳴・息苦しさとして現れると考えられています。炎症が長く続くと、気道の壁の構造そのものが変わる「リモデリング」が起こり、元に戻りにくい変化になることもあるとされています。

喘息の発症や悪化には、体質(個体因子)と、環境(環境因子)が関わるとされています。主な要因は次のとおりです。

  • 遺伝的な体質・アレルギー体質
  • 肥満
  • ダニ・ハウスダスト・ペット・カビ(アレルゲン)
  • タバコの煙
  • かぜなどの呼吸器の感染症
  • 大気汚染
  • 疲労やストレス
  • 気温・気圧の変化
  • 運動・薬剤
  • 夜間や明け方という時間帯

環境の要因は、避けたり取り除いたりすることで、発症や悪化を防げるとされています。東洋医学の教科書でも、体を冷やさないこと、かぜを予防すること、発作の引き金を避けること、禁煙が大切だと述べられています。

喘息と似た症状が出る病気もあります。症状の特徴によって、考えられる病気は異なります。

咳だけが長く続く

咳喘息:ゼーゼーという喘鳴や息苦しさがなく、咳だけが続く喘息の仲間です。くわしくは咳喘息のページをご覧ください。

ゼーゼーや息苦しさがあり、心臓や肺の病気が隠れている可能性がある

心不全・COPD(慢性閉塞性肺疾患)など:喘息は、こうした心臓や肺の病気がないことを確認したうえで診断されます。症状がそろわない初期の喘息や、これらの病気を併せ持っている場合は、診断が難しいとされています。胸部X線検査などで確認します。

次のような状態は、すぐに医療機関・救急を受診してください

  • 苦しくて横になれない、かろうじて歩ける程度 → 救急外来を受診してください
  • 苦しくて動けない、会話が困難 → すぐに救急を受診してください
  • 唇や爪が紫色になる(チアノーゼ)、意識がもうろうとする → すぐに救急を受診してください

鍼灸は、発作が起きているときの治療の代わりにはなりません。また、当院では、医師から処方された薬を自己判断でやめることはお勧めしていません。診断がついていない咳や息苦しさがある方は、まず呼吸器内科で検査を受け、重大な病気がないことを確認したうえで鍼灸をご検討ください。当院では施術前の問診でこうしたサインがないかを確認し、必要な場合は医療機関の受診をおすすめしています。

ですが、喘息は症状が主に発作のときに現れ、症状のない時期にはほとんど感じません。胸部X線検査でも、肺の働きが保たれている典型的な例では、症状のない時期には異常がみられないとされています。治療を受けていても、「症状がないのに、なぜまた繰り返すのか」がはっきりしないまま、つきあい続けている方も少なくありません。

喘息(気管支喘息)に東洋医学がおすすめの理由

手のツボに鍼を刺入する鍼灸師の手元

喘息の治療とのつきあい方

喘息の治療は、呼吸器内科での吸入ステロイドを中心とした長期管理(コントローラー)が基本です。発作のときには、発作治療薬(リリーバー)を使います。医師のもとで適切に使えば、効果が期待できます。服用中の薬や吸入は、自己判断でやめないでください。ピークフロー(息を吐く勢いの測定)や喘息日記による自己管理も、医師の指示のもとで行ってください。

一方で、

  • 症状のないときも、また発作が出るのではと不安
  • かぜをひきやすく、そのたびに喘息の症状がぶり返す
  • 季節の変わり目や寒さで、体調が崩れやすい
  • 疲れやすさが抜けない
  • 喘息以外の不調は残ったまま

というご相談も多く寄せられます。医療機関での検査・治療を受けながら、体質面を整える取り組みを並行して進めることが大切です。

東洋医学で内側から体を整える

女性患者の話を聞きながら問診票に記入する鍼灸師

東洋医学では、喘息だけに着目するのではなく、喘息と一緒に起きている下記のような症状にも目を配り、全身の状態をチェックします。

  • 風邪をひきやすい
  • 汗をかきやすい
  • 息切れしやすい
  • 動くと息切れが強くなる
  • 鼻づまり・くしゃみ
  • 疲れやすい
  • 動悸
  • めまい
  • 耳鳴り
  • 腰がだるい

東洋医学では喘息を、気道だけの問題ではなく、体の内側のバランスの乱れのあらわれと考えます。全身の調子を整えることで、症状の波に左右されにくい体を目指していくのが東洋医学でのやり方です。そのため、治療を受けていても不調が残っている方にも、東洋医学ならではの視点からご相談をお受けできます。

木もれび鍼灸院での施術の特徴

続けて、木もれび鍼灸院での施術についてくわしくご紹介します。

患者の手首に指を当てて脈を診る鍼灸師(脈診)

まずは、「四診」とよばれる東洋医学の伝統的な方法で、徹底的なカウンセリングを実施し、全身の状態を把握します。

四診とは、

  1. 視覚を通してチェックする「望診」
  2. 聴覚や嗅覚でチェックする「聞診」
  3. 問いかけと応答によりチェックする「問診」
  4. 脈や腹を診てチェックする「切診」

からなります。

喘息の場合は、症状が出やすい時間帯や季節、きっかけ(かぜ・冷え・においや煙・疲れなど)、痰の有無、夜の眠りの様子、医療機関での治療の状況もくわしくうかがいます。

喘息を五臓の視点からみる

五行(木・火・土・金・水)と五臓(肝・心・脾・肺・腎)の対応を示した図。喘息に関わる肺と腎を強調

東洋医学では、喉でゼーゼーと音がするものを「哮(こう)」、呼吸が急で苦しいものを「喘(ぜん)」とよび、あわせて「哮喘」といいます。教科書では、喘息の基本の原因を、痰(余分な水分が滞ったもの)が体の内に潜みやすい体質と説明しています。かぜや冷え、食事、感情の動き、疲れなどをきっかけに、繰り返し起こるのが特徴で、とくに寒い季節に気候が急に変わるときに多いとされています。

東洋医学では、

  1. かぜや冷え、花粉・煙やほこり・においなどをきっかけに、咳や息苦しさが出やすい喘息は「肺」の不調
  2. 繰り返して長引き、動くと息切れが強くなる喘息は「腎」の不調

が関わっていると判断し施術をしています。(肺と腎は、西洋医学の肺・腎臓とは別物です。東洋医学の臓は、体の働きのまとまりを指します。)
1つずつ解説していきます。

「肺」が関わる場合

「肺」は、呼吸を担い、気(エネルギー)や水分を全身に巡らせる働きをしています。外からの冷えや熱、花粉・煙やほこり・においなどで肺の働きが乱れると、水分が巡らずに痰となって気道をふさぎ、咳や息苦しさとして現れると考えられています。

喘息以外の症状として、

  • 息が浅くなりやすい
  • 汗をかきやすい
  • 風にあたると寒気がする
  • 声に力が入りにくい
  • 鼻づまり・くしゃみ
  • 疲れやすい

などの症状が多くみられます。

「腎」が関わる場合

「腎」は、生命力の土台をたくわえ、吸い込んだ息を体の深くで受け止める働きをしています。発作を繰り返すうちに腎の働きが弱まると、息を受け止める力が落ち、動くと息切れが強くなると考えられています。

喘息以外の症状として、

  • 動くと息切れが強くなる
  • 動悸
  • めまい
  • 耳鳴り
  • 腰がだるい
  • 下半身が冷えやすい

などの症状が多くみられます。

また、飲食の不摂生で痰が生じ、それが肺に上って症状を起こすこともあると考えられています。

肺と腎の両方が関わっている方も少なくありません。四診で全身の状態をていねいに見極め、肺の働きを整えるツボ、腎の働きを支えるツボなど、その方に合ったツボを選んで施術します。

なお、唇や爪が紫色になる、意識がもうろうとするといった状態は、東洋医学でも体に及ぶ負担が大きい危険な状態(危象)と考えます。これは施術の対象ではありません。すぐに救急を受診してください。

一人ひとりの体の状態に合わせて鍼灸によるツボの刺激をはじめ、

  • 薬膳(食養生)
  • 生活習慣のアドバイス(体を冷やさない、かぜを予防する、発作の引き金を避ける、禁煙など)

などを組み合わせ、体の機能を高めていくのが東洋医学です。ですので、症状の波に左右されにくい体づくりを目指すとともに、様々な不調の改善にも取り組んでいきます。

当院では「鍼で喘息が治る」とはお伝えしていません。喘息の治療の中心は、呼吸器内科での吸入ステロイドを中心とした長期管理です。鍼灸が喘息そのものに効くかどうかについて、当院が確かな根拠を示せるわけではありません。当院が相談に応じるのは、呼吸器内科での治療と並行した、かぜをひきやすい、季節の変わり目や寒さで崩れやすい、疲れやすいといった体質面のご相談です。発作が起きているときの治療の代わりにはなりません。

中国の中医薬大学を卒業した鍼灸師

木もれび鍼灸院 院長 弓削周平

木もれび鍼灸院では、中国の中医薬大学を卒業した鍼灸師が施術を行います。幅広い知識と確かな技術で、的確なケアをしていきます。

また、ハリやもぐさなど使用する道具も、体にやさしいものを厳選。お客様の不調にしっかりとアプローチできる施術を行っています。

東洋医学の施術を初めて受けられる方も、安心していらしてください。

患者さまからの喜びの声

マグカップを手に穏やかに微笑む人物

長引く咳(軽い喘息)

40代の方(池田市)

約2ヶ月ぐらいせきが止まらなく、特に横になると、ひどくなるので、寝るのが、いやになってました。

まずせきの感じが違います。ずっと気になってた胸のぐるぐる(もやもや?)が感じなくなりました。かぜのなおりかけの時のようなせきのタイプに変化しました。

40代の方の体験談の手書き原本
手書きの原本(タップで拡大)

※ご本人の感想を一部編集・要約して掲載しています。感じ方や経過には個人差があり、同様の結果を保証するものではありません。

おわりに

今回は喘息(気管支喘息)についてお話させていただきました。

病院へ通っても、薬を使っても、症状の波や再発への不安から抜け出せないという方も、一人で抱えなくて大丈夫です。東洋医学を専門とする木もれび鍼灸院では、気道だけでなく全身の状態を診ることで、あなたのお力になれることがあると考えています。

今現在、喘息の症状でお悩みの方は、ぜひ当院へご相談ください。主治医の治療と並行して、症状の波に左右されにくい体づくりと、安心して過ごせる毎日をサポートさせていただきます。

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参考資料

  • 医療情報科学研究所 編.病気がみえる vol.4 呼吸器 第2版.メディックメディア,2013.p.154-163「喘息(気管支喘息)」※発行から年数が経った資料のため、現在の診療指針と異なる点がある可能性があります。治療については主治医にご相談ください。
  • 杨长森 主编.针灸治疗学.上海科学技术出版社,1985(2021年第28次印刷).1.5 哮喘(意訳して使用)

当院の技術は
多くのメディアで
紹介されています!!

木もれび鍼灸院が紹介された雑誌『壮快』2019年7月号(マキノ出版)の表紙 木もれび鍼灸院が紹介されたマキノ出版ムック『かかと落としで血糖値、血圧が下がる!』の表紙

中国の中医薬大学を卒業しています

はり師免許証(厚生労働大臣免許)弓削周平
はり師
きゅう師免許証(厚生労働大臣免許)弓削周平
きゅう師
長春中医薬大学 中医学専攻 卒業証書 弓削周平
中医学士
木もれび鍼灸院 院長 弓削周平
はり師・きゅう師・中医学士

※全ての方に施術による効果を保証するものではありません。
施術効果には個人差があり、症状や体質、経過によって異なる場合があります。

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