自律神経失調症の鍼灸治療について

自律神経失調症で、ソファに座って首の後ろに手を添える女性|自律神経失調症でお困りのあなたへ(大阪の鍼灸院・木もれび鍼灸院)

自律神経失調症は、めまい、動悸、肩こり、眠れないなど、さまざまな不調が現れるのに、検査では原因がはっきりしない状態をさして使われる言葉で、「自律神経の乱れ」と表現されることもあります。医学的には正式な病名ではなく、検査で自律神経の失調を確かめられるわけではないため、症状のまとまりを表す言葉として使われています。診断には、からだの病気と、明らかな心の病気がないことの確認が必要とされています。

  • 病院で検査を受けても「異常なし」と言われた
  • めまいや動悸、息苦しさが突然出てくる
  • 肩こりや頭の重さがずっと続いている
  • 夜、眠れない、または途中で何度も目が覚める
  • 胃の調子が悪く、下痢や便秘を繰り返している
  • 「気のせいでは」と言われ、つらさをわかってもらえない

当院にも、こうした自律神経失調症のお悩みでご相談に来られる方がいます。

病院で検査を受けても「異常なし」と言われ、どこに相談すればいいのかわからないまま、不調とつきあい続けている。そんな方も多いのではないでしょうか。

安心してください。あなたのせいではありません。日本臨床内科医会の冊子では、検査で原因がわからないのは、自律神経の働きを正確に調べる検査方法がないことや、精神的ストレスなど検査では推し量れない要素が多いためだと説明されています。そのうえで、「気のせい」ではなく、ちゃんと理由のある状態だという立場がとられています。

自律神経失調症の症状のあらわれ方

症状がかわるがわる現れる
今週は頭が重く、翌週は胃の調子が悪い、というように、症状が入れかわることがあるとされています。
いくつもの症状が重なる
めまいと動悸、肩こりと不眠など、複数の症状が同時に現れることもあります。
その人の弱い部分に現れやすい
体質的におなかが弱い人には腹痛や下痢、肩がこりやすい人にはがんこな肩こりが起きやすいとされています。

そこで本記事では、自律神経失調症のお悩みについて、西洋医学での考え方と、東洋医学の視点の両方から解説します。一人で抱えなくて大丈夫です。自律神経失調症のつらさを和らげ、健やかな毎日を過ごす助けになれば幸いです。

自律神経失調症でお困りならば東洋医学専門の鍼灸院へ
大阪の鍼灸院

自律神経失調症の症状

自律神経失調症で、ひざの上に手を置いてうつむく女性

自律神経失調症の主な症状は以下のとおりです。

  • 倦怠感・疲労感
  • めまい
  • 動悸・息切れ
  • 頭の重さ・頭痛
  • 肩こり
  • 眠れない・寝汗
  • 食欲不振・胃痛・吐き気
  • 腹痛・下痢・便秘・おなかの不快感

このほか、熱っぽさ、手足のしびれ、背中や腰の痛みが出ることもあります。症状は、軽くなったりひどくなったりを繰り返すことがあるとされています。

次のような症状が出ることもあります。

  • 安静にしているのに、心臓の鼓動が激しくなる
  • 突然、からだがほてる
  • いくつもの症状が重なり、毎日のことが手につかない

出かける予定を立てても当日の体調が読めず、仕事や家事、人づきあいがおっくうになってしまう。周りからは見えにくいつらさだからこそ、その負担は非常に大きいと思います。

自律神経失調症の主な原因

自律神経失調症で、ひざに肘をついて手を組み、考え込む男性

西洋医学の観点からは、自律神経失調症の主な原因として、ストレスや生活習慣の乱れによる自律神経のバランスの崩れが考えられています。

自律神経は、心臓の拍動、胃腸の動き、汗、体温、血圧などを、意思とは関係なく自動で調節し、体の状態を保つ神経です。暑いときに汗をかいて体温の上昇を抑える、運動するときに心臓の鼓動を速めて筋肉に血液を送る、食後に胃腸の働きを活発にする、といった調整を休みなく行っています。

自律神経には交感神経と副交感神経の2種類があり、おたがいに反対の働きをします。アクセルとブレーキのような関係です。

  • 交感神経:活動するときに働く。心拍数や血圧を上げ、消化管の動きや消化液の分泌を抑える
  • 副交感神経:休むときに働く。心拍数を下げ、消化管の動きや消化液の分泌を高める

この2つが状況に応じてうまく切り替わることで、体は安定した状態に保たれます。自律神経のバランスが崩れると、安静にしているのに心臓の鼓動が激しくなる、胃腸の具合がよくない、突然からだがほてるといった、さまざまな不快な症状が起こるとされています。

バランスが崩れる直接の原因は特定できませんが、間接的には、ストレスや生活習慣の乱れが影響していることが多いとされています。緊張するとトイレが近くなる、手が冷たくなる、悩みがあると食欲がなくなる、睡眠不足が続くとめまいを感じる。こうした経験は、どなたにもあるのではないでしょうか。そのような状態が長引き、からだが耐えられる限界を超えると、自律神経やホルモンのバランスに影響が及び、不快な症状が現れます。さらに、物事が思うように進まない焦りや不安が新たなストレスとなり、症状を悪化させるという悪循環が起こるとされています。

心やからだへのストレス ⇄ 自律神経のバランスの乱れ ⇄ ホルモンのバランスの変化
↓
さまざまな自覚症状(自律神経失調症)
↓
焦りや不安が新たなストレスになる(最初に戻る)

きっかけとなりやすいものには、次のようなものがあります。

  • 仕事上の問題
  • 人間関係のトラブル
  • 親や配偶者の病気
  • 子どもの自立など、家庭生活の変化
  • 受験・就職・結婚などの環境の変化
  • 睡眠不足
  • 運動不足
  • 昼と夜の区別がはっきりしない生活リズム

ストレスの感じ方は、その人の置かれている環境や時期によって異なります。調子のよいときには些細に思えることが、別の時期には大きな負担になることも珍しくありません。ひとつひとつは細かなことでも、いくつも重なると大きな負担になります。

ただし、似た症状の陰に別の病気が隠れていることもあります。

神経そのものが傷つく病気がある場合

パーキンソン病、糖尿病性ニューロパチーなど:自律神経が障害される病気はいくつもあり、これらもその一つとして挙げられています。立ちくらみ、便秘、排尿の不調、汗のかき方の変化などが現れることがあります。

ほかの体の病気や薬の影響がある場合

甲状腺機能亢進症:甲状腺の病気も、自律神経に症状をもたらす病気の一つに数えられています。

起立性低血圧:立ち上がったときに血圧が下がる状態で、立ってから3分以内に、上の血圧が20mmHg以上、または下の血圧が10mmHg以上下がるものと定義されています。自律神経の障害のほか、降圧薬や利尿薬などの薬、加齢、飲酒、出血、脱水などでも起こります。

病名がつく場合

軽いうつ、不安障害など:原因を専門的に分析すると、軽症のうつや不安障害などの病名がつく場合もあります。自律神経失調症という言葉は、こうした病気の症状の部分をまとめて表現したものともいえます。なお、実際に自律神経そのものが障害されて起こる場合もありますが、そう多くはないとされています。

まずは内科・かかりつけ医で、からだの病気がないかを確認してください

  • まだ病院で検査を受けていない
  • 立ち上がったときのふらつき、しびれ、便秘や排尿の不調などが続いている
  • 気分の落ち込みや不安が強く、日常生活に支障がある(心療内科・精神科への相談も選択肢です)

これらは、あわてるためのものではなく、状態を整理するための確認です。医療機関での検査・治療と並行して、鍼灸をご相談いただけます。服用中の薬は、自己判断でやめないでください。当院では施術前の問診でこうしたサインがないかを確認し、必要な場合は医療機関の受診をおすすめしています。

ですが、自律神経失調症は、検査をしても原因がはっきりしにくいとされています。「検査では異常なし」と言われ、なぜ不調を繰り返すのかがはっきりしないまま、つきあい続けている方も少なくありません。

自律神経失調症に東洋医学がおすすめの理由

手のツボに鍼を刺入する鍼灸師の手元

自律神経失調症の治療とのつきあい方

自律神経失調症の治療は、医師のもとで、症状に合わせた薬による対症療法や、ストレスや心の面へのアプローチが行われます。基本は医師の治療です。服用中の薬は、自己判断でやめないでください。症状が軽くなったり重くなったりを繰り返すことがあるため、かかりつけ医に定期的に相談することが大切とされています。

一方で、

  • 症状がかわるがわる現れて、何から手をつければよいかわからない
  • 検査では異常なしと言われ、どこに相談すればよいかわからない
  • 生活習慣を見直したいが、自分の体に合う方法がわからない
  • 自律神経失調症以外の不調は残ったまま

というご相談もあります。医療機関での検査・治療を受けながら、不調を起こしにくい体づくりを並行して進めることが大切です。

東洋医学で内側から体を整える

女性患者の話を聞きながら問診票に記入する鍼灸師

東洋医学では、自律神経失調症だけに着目するのではなく、自律神経失調症と一緒に起きている下記のような症状にも目を配り、全身の状態をチェックします。

  • イライラ
  • ため息が多い
  • のどのつかえ
  • 胸の詰まり
  • 食欲不振
  • 胃腸の不調
  • 疲れやすい
  • 眠れない
  • 動悸
  • 不安感

東洋医学では自律神経失調症を、神経だけの問題ではなく、体の内側のバランスの乱れのあらわれと考えます。全身の調子を整えることで、不調を繰り返しにくい体を目指していくのが東洋医学でのやり方です。そのため、「検査では異常なし」と言われた方や、治療を受けていても不調が残っている方にも、東洋医学ならではの視点からご提案ができます。

木もれび鍼灸院での施術の特徴

続けて、木もれび鍼灸院での施術についてくわしくご紹介します。

患者の手首に指を当てて脈を診る鍼灸師(脈診)

まずは、「四診」とよばれる東洋医学の伝統的な方法で、徹底的なカウンセリングを実施し、全身の状態を把握します。

四診とは、

  1. 視覚を通してチェックする「望診」
  2. 聴覚や嗅覚でチェックする「聞診」
  3. 問いかけと応答によりチェックする「問診」
  4. 脈や腹を診てチェックする「切診」

からなります。

自律神経失調症の場合は、不調が出始めた時期やきっかけ(環境の変化、悩みごと、睡眠や食事の状況など)、どんなときに強くなるか、眠りや食欲、お通じの状態もくわしくうかがいます。

自律神経失調症を五臓の視点からみる

五行(木・火・土・金・水)と五臓(肝・心・脾・肺・腎)の対応と、相生・相剋の関係を示した図

東洋医学には「自律神経失調症」という病名はありません。ただ、古典の『金匮要略』には「百合病」として、見た目には健康な人と変わらないのに、食べたいのに食べられない、寒いようで寒くなく、熱いようで熱くない、といったつかみどころのない症状が描かれています。「百脈一宗」といわれ、全身の脈(気血の通り道)はもとを一つにしているため、そこが乱れると全身にさまざまな症状が現れる、という考え方です。なお、これは古典の記述であり、現代の自律神経失調症と同じものと確かめられているわけではありません。また、感情の滞りが体の不調につながるという考え方は「郁(うつ)」とよばれ、古くから大切にされてきました。

東洋医学では、

  1. 怒りや抑えた感情をため込み、イライラやため息が増えて起こる自律神経失調症は「肝」の不調
  2. 心が落ち着かず、眠れない、動悸、不安が前に出て起こる自律神経失調症は「心」の不調
  3. 思い悩みが続き、食欲や胃腸の調子を崩して起こる自律神経失調症は「脾」の不調

が関わっていると考え、施術をしています。(肝・心・脾は、西洋医学の肝臓・心臓・脾臓とは別物です。)
1つずつ解説していきます。

「肝」が関わる場合

「肝」は、気(体を動かすエネルギー)の巡りをなめらかにし、感情の波をおだやかに保つ働きを担っています。怒りや抑えた感情が続くと、肝が傷つき、気の巡りが滞ると考えられています。気が滞ると、感情の波が荒くなり、のどや胸にもつかえが現れます。

自律神経失調症以外の症状として、

  • イライラしやすい
  • ため息が多い
  • のどに何かつかえている感じ
  • 胸の詰まった感じ
  • げっぷが出る
  • 気分がふさぐ

などの症状が多くみられます。

「心」が関わる場合

「心」は、血の巡りを主るとともに、精神活動(神)を主る働きを担っています。心が乱れると、気持ちが落ち着かなくなり、眠りや気分にも影響が及ぶと考えられています。

自律神経失調症以外の症状として、

  • 眠れない
  • 動悸
  • 不安感
  • 気持ちが落ち着かない
  • ぼんやりして集中しにくい
  • 涙もろくなる

などの症状が多くみられます。

「脾」が関わる場合

「脾」は、食べ物を消化吸収して、気血のもとをつくり、全身に運ぶ働きを担っています。思い悩みが続くと、脾が傷つき、食欲や胃腸の調子、体力にも影響が及ぶと考えられています。

自律神経失調症以外の症状として、

  • 食欲がない
  • 胃がつかえる
  • 胃腸の不調が続く
  • 疲れやすい
  • 体がだるい
  • 顔色がさえない

などの症状が多くみられます。

肝・心・脾のうち、複数が関わっている方も少なくありません。四診で全身の状態をていねいに見極め、肝の気の巡りを滞らせないようにする、心を落ち着かせる、脾を養うなど、その方に合ったツボを選んで施術します。

当院では「鍼で自律神経失調症が治る」とはお伝えしていません。きっかけも症状のあらわれ方も人それぞれで、経過には個人差があるためです。今の状態を一緒に確認しながら、その方に合う方法を探していきます。

そこで、これらの不調も和らぐよう、大元の原因に鍼灸施術を行うのです。
一人ひとりの体の状態に合わせて鍼灸によるツボの刺激をはじめ、

  • 薬膳(食養生)
  • 生活習慣のアドバイス
  • 運動療法

などを組み合わせ、体の機能を高めていくのが東洋医学です。ですので、自律神経失調症のつらさを和らげることを目指すとともに、様々な不調の改善にも取り組んでいきます。

中国の中医薬大学を卒業した鍼灸師

木もれび鍼灸院 院長 弓削周平

木もれび鍼灸院では、中国の中医薬大学を卒業した鍼灸師が施術を行います。幅広い知識と確かな技術で、的確なケアをしていきます。

また、ハリやもぐさなど使用する道具も、体にやさしいものを厳選。お客様の不調にしっかりとアプローチできる施術を行っています。

東洋医学の施術を初めて受けられる方も、安心していらしてください。

患者さまからの喜びの声

マグカップを手に穏やかに微笑む女性

不安感が和らぎ、ふさぎ気味だった心が晴れてきた

20代の方(池田市)

自律神経失調症で、強い不安感と首こり、不眠症に悩まされていました。特に治療は受けてなく、内科で整調剤をもらうていどでした。

治療前にくらべると不安感も和らいで、ふさぎ気味だった心も大分晴れました。首こりも前よりかかなりマシになりました。

20代の方の体験談の手書き原本
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外出もできるようになった

30代の方(池田市)

めまい・体調不良に悩まされていました。内科にて自律神経の乱れによるものと診断され、内服薬を服用していました。

治療前と比べると良くなりました。外出もできるようになりました。

30代の方の体験談の手書き原本
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本を読めるようになり、頭の中がスッキリした

20代の方(大阪府)

毎日特に理由の無い不安感、緊迫感に襲われていました。それに伴い不眠気味となり、日常生活でもミスが増える事によりさらに不安になるという悪循環に陥りました。

木もれび鍼灸院では、鍼を1本ずつ刺し、寝ているだけで症状が良くなったため驚きました。本を読めるようになった際に効果が実感できました。不安感で一杯だった頭の中がスッキリしたためか、インプットもアウトプットも共に要領が良くなりました。治療前のヒアリングが丁寧だと思います。

20代の方の体験談の手書き原本
手書きの原本(タップで拡大)

体がしんどい状態から、元気になれた

60代の方(川西市)

ゲップが出て体がしんどい 自律神経失調。

元気になれました。半信半疑でしたが、回復しました。有難うございました。

60代の方の体験談の手書き原本
手書きの原本(タップで拡大)

※ご本人の感想を一部編集・要約して掲載しています。感じ方や経過には個人差があり、同様の結果を保証するものではありません。

おわりに

今回は自律神経失調症についてお話させていただきました。

病院へ通っても、薬を飲んでも、なかなか不調を繰り返す毎日から抜け出せないという方も、諦めないでください。東洋医学を専門とする木もれび鍼灸院では、症状だけでなく全身の状態を診ることで、あなたのお力になれることがあると考えています。

今現在、自律神経失調症の症状でお悩みの方は、ぜひ当院へご相談ください。不調を繰り返しにくい体づくりと、健康的な毎日を過ごせるようサポートさせていただきます。

参考資料

  • 一般社団法人 日本臨床内科医会 編.わかりやすい病気のはなしシリーズ19 自律神経失調症.一般社団法人 日本臨床内科医会.
  • 医療情報科学研究所 編.病気がみえる vol.7 脳・神経 第1版.メディックメディア.2011.「自律神経系」p.202-211
  • 杨长森 主编.针灸治疗学.「1.28 郁证」
  • 李克光 主编.金匮要略讲义.上海科学技术出版社.1985(2008年第24刷).「百合狐惑阴阳毒病脉证治第三」

当院の技術は
多くのメディアで
紹介されています!!

木もれび鍼灸院が紹介された雑誌『壮快』2019年7月号(マキノ出版)の表紙 木もれび鍼灸院が紹介されたマキノ出版ムック『かかと落としで血糖値、血圧が下がる!』の表紙

中国の中医薬大学を卒業しています

はり師免許証(厚生労働大臣免許)弓削周平
はり師
きゅう師免許証(厚生労働大臣免許)弓削周平
きゅう師
長春中医薬大学 中医学専攻 卒業証書 弓削周平
中医学士
木もれび鍼灸院 院長 弓削周平
はり師・きゅう師・中医学士

※全ての方に施術による効果を保証するものではありません。
施術効果には個人差があり、症状や体質、経過によって異なる場合があります。

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